じゃじゃ馬馴らしは可能か?
ビニルポリマーの80%以上はラジカル重合反応で製造されている。しかし ラジカル種は高活性(じゃじゃ馬) なため速度制御が難しい。さらに,ラジカル中心は平面構造のため,立体規制するのはもっと難しい。
リビング重合より遥かに難しいと云われてきた立体制御だが,ラセン研究の折に所謂 CCRP (Conformation Controlled Radical Polymerization) 立体制御法を発見し,その後,初めてポリマーの立体構造と分子量を任意に同時制御することにも成功した。